ハードディスクに大量の代替処理保留中のセクタが発生！

CrystalDiskInfoの表示によると、その外付けハードディスクには「代替処理保留中のセクタ」が大量に発生しているため、物理的な不具合が進行している可能性があります。この状態で初期化を行っても、不良セクタの問題を根本的に解決することはできませんが、不良セクタをある程度「見えなくする」方法として以下のような手順を試すことができます。

不良セクタを「見えなくする」ための手順

1. フォーマット（クイックフォーマットではなくフルフォーマット）
   Windowsのフルフォーマットを行うことで、セクタのチェックと簡易な修復を行います。フルフォーマットは不良セクタがある場所を検出し、データの書き込みに使用しないようにすることが目的です。
   • 方法：エクスプローラーで対象ディスクを右クリックし、「フォーマット」を選択します。「クイックフォーマットの実行」のチェックを外し、通常のフォーマットを実行してください。
2. chkdskコマンドを使ってディスクエラーをチェック
   Windowsではchkdskコマンドを使用して、不良セクタを検出し、アクセスしないように設定することが可能です。以下のコマンドを「管理者として実行」したコマンドプロンプトで入力します：
   
   chkdsk X: /f /r
   （※「X:」は外付けハードディスクのドライブレターに置き換え）
   
   chkdsk /rオプションで不良セクタを検出し、読み取れるデータを回復し、アクセスできないようにします。ただし、大量の不良セクタがある場合、処理にかなりの時間がかかります。
3. メーカー製の診断ツールを利用する
   多くのハードディスクメーカーは、不良セクタを「見えなくする」ためのツール（例：ゼロフィル処理ツール）を提供しています。メーカー製のツールを使用すると、よりディスクに適した方法でセクタエラーを管理できる場合があります。

フルフォーマットが最初のセクタで停止するということは、ディスクに致命的なセクタ障害がある可能性が高く、通常のフォーマットやchkdskでは修復が難しい状態かもしれません。こうした場合には、次の手段が考えられます：

1. ゼロフィル（全セクタにゼロを書き込む）

メーカーが提供する専用のゼロフィルツールや、代替手段としてディスク書き込みツール（例えば、HDD LLF Low Level Format Toolなど）を使ってディスクの全セクタにゼロを書き込む処理を試みることができます。これにより、不良セクタがOS側に「見えなくなる」ことがあります。ただし、ゼロフィルが途中で止まってしまう場合もあります。

2. サードパーティ製のディスク修復ツール

専用のディスク管理ツール（例：HDD Regenerator、Victoriaなど）を利用して不良セクタの修復を試みることもできます。これらのツールは、通常のフォーマットやchkdskよりも低レベルでのディスクアクセスを試み、修復可能なセクタを修復しますが、成功率はディスクの損傷レベルによります。

3. ディスク交換

上記の方法でも進行しない場合、そのディスクは物理的な損傷が深刻である可能性が高く、安全にデータを保存できる状態ではないため、交換を検討する方が無難です。外付けハードディスクであれば、ケースを再利用して新しい内蔵ハードディスクやSSDを組み合わせる方法もあります。

不良セクタが進行しているディスクを無理に使い続けるのは、将来的にさらなるデータ損失のリスクがあるため、重要なデータ保存用には避けるのが最善です。

フルフォーマットやMiniTool Partition Wizardでのディスク抹消がLBA 0で停止するという状況は、外付けハードディスクに深刻な物理的損傷が発生している可能性が高いことを示しています。この状態では、ソフトウェア的な手段で不良セクタを「見えなくする」ことは非常に困難です。以下に考えられる対応策をまとめます。

1. メーカー提供の診断・修復ツールを試す

ハードディスクメーカーは、特定の診断ツールや修復ツールを提供している場合があります。例えば、Seagateなら「SeaTools」、Western Digitalなら「Data Lifeguard Diagnostic」などです。これらのツールを使用して、ディスクの状態をさらに詳細に確認し、修復を試みることができます。

• 手順:
  1. ハードディスクのメーカーを確認。
  2. メーカーの公式ウェブサイトから適切な診断ツールをダウンロード。
  3. ツールを実行し、提供されるオプション（例えば、短時間テスト、長時間テスト、修復オプションなど）を試す。

2. サードパーティ製の低レベルフォーマットツールを使用する

いくつかのサードパーティ製ツールは、通常のフォーマットやディスク抹消ツールよりも深いレベルでディスクにアクセスし、不良セクタの管理を試みることができます。以下のツールを試してみてください。

• HDD LLF Low Level Format Tool:
  • 公式サイト
  • このツールはディスク全体にゼロを書き込むことで、不良セクタを再マッピングさせることを試みます。
• HDD Regenerator:
  • 公式サイト
  • 不良セクタを物理的に再生成し、ディスクの修復を試みるツールです。ただし、成功率はディスクの状態によります。

3. ディスクを直接接続して試す

外付けハードディスクのケースを取り外し、ディスクを直接PCの内部SATAポートに接続してみる方法もあります。場合によっては、外付けケースのUSB-インターフェースに問題がある場合、この方法で正常にアクセスできることがあります。ただし、これは技術的な知識が必要であり、保証が無効になる可能性もあるため注意が必要です。

4. ディスクの交換を検討する

上記の方法を試しても問題が解決しない場合、ディスク自体が物理的に故障している可能性が高いため、新しいハードディスクやSSDへの交換を検討することを強くお勧めします。特に、重要なデータを保存する用途であれば、信頼性の高いディスクを使用することが重要です。

5. 専門業者への依頼

どうしても自力での修復が難しい場合、データ復旧やハードディスクの修理を専門とする業者に相談することも一つの方法です。ただし、コストが高額になる場合が多いため、予算との相談が必要です。

まとめ

現在の状況では、外付けハードディスクに深刻な不良セクタが存在し、ソフトウェア的な手段での修復が困難な状態です。データが不要とのことですが、今後の信頼性を考慮すると、新しいストレージデバイスへの交換を検討することが最善策です。不良セクタが増加しているディスクを引き続き使用することは、さらなるトラブルの原因となる可能性が高いため、早めの対応をお勧めします。