USB給電式の卓上ファンを買いました。納戸の換気用として24時間運転させたかったのですが、10時間運転したら自動的に電源がオフになってしまうという、私にとって迷惑な仕様でした。回路の一部を改造して自動オフしないようにしたいのですが、どのような回路構成になっていると思われますか?
USB給電式の卓上ファンが10時間後に自動的に電源がオフになる仕様になっている場合、その回路はおそらくタイマーICやマイクロコントローラを使用して制御されています。このような回路は、電源が供給されてから一定の時間が経過すると、自動的にオフになるように設計されています。
回路の予想
- 電源供給部分:USB給電部分からの電力を受け取り、必要な電圧に変換する部分。
- タイマーICまたはマイクロコントローラ:ファンの動作時間を管理し、10時間後に電源をオフにする信号を出す部分。
- ファン駆動部分:タイマーICまたはマイクロコントローラの信号に基づいて、ファンのオン/オフを制御する部分。
改造方法のアプローチ
- タイマーICの特定:まず、タイマーICやマイクロコントローラを特定する必要があります。これには、ファンを分解して回路基板を確認する必要があります。
- タイマー機能の無効化:タイマーICの出力信号が電源オフを制御している場合、その信号を無効にする方法を検討します。具体的には、タイマーICの出力ピンを直接電源オンの状態に固定するか、タイマーICをバイパスする方法があります。
- プログラムの改変:もしマイクロコントローラが使用されている場合、ファームウェアを書き換える必要があります。しかし、これには専用のプログラミングツールやソフトウェアが必要です。また、メーカーが提供するファームウェアの仕様やソースコードが必要となります。
注意事項
- 回路の改造には電子工作の知識が必要です。不適切な改造はファンの故障や火災の原因となる可能性があります。
- 保証が無効になる可能性がありますので、改造する前に保証期間や保証内容を確認してください。
もし具体的な回路図やファンの内部写真などがあれば、さらに詳細なアドバイスができるかもしれません。また、10時間の自動オフ機能を無効にする別の方法として、定期的に手動で電源をオフ・オンするタイマー付きの電源タップを利用することも検討してみてください。
数千円のファンなのでタイマーICが使われていると思います。出力の配線パターンをカットすればいいですか?
タイマーICが使われている場合、その出力信号がファンの電源オフを制御している可能性が高いです。出力の配線パターンをカットすることでタイマー機能を無効にすることができますが、その前にいくつか確認すべきポイントがあります。
改造手順の概要
- 回路基板の確認:
- ファンを慎重に分解し、回路基板を確認します。
- タイマーICを特定します。通常、タイマーICには8ピンや14ピンの小さなICが使われることが多いです。ICには型番が印刷されているので、その型番をインターネットで検索し、データシートを見つけます。
- タイマーICの出力ピンの特定:
- データシートを参照して、タイマーICの出力ピン(通常はタイマーが動作時間を超えたときに信号を出すピン)を特定します。
- 出力ピンが何に接続されているかを確認し、その配線パターンを追跡します。
- 出力配線のカット:
- 特定した出力ピンの配線パターンを慎重にカットします。これにより、タイマーICからの信号がファンの制御部分に届かなくなります。
注意事項
- 安全対策:回路基板を操作する前に、必ずUSBケーブルを外し、電源が完全に切れていることを確認してください。
- 工具の準備:精密な作業を行うために、適切な工具(ルーペ、精密ドライバー、細いカッターナイフなど)を用意してください。
- 影響の確認:配線をカットした後、再度組み立てて動作確認を行います。ファンが正常に動作するか、タイマー機能が無効になったかを確認してください。
具体的な例
以下は一般的なタイマーIC(例えば555タイマーIC)の場合の例です:
- タイマーIC(555)の場合、3ピンが出力ピンです。このピンがファンのスイッチング部分に接続されている可能性があります。
- 3ピンからファンのスイッチング部分への配線を追跡し、その配線をカットします。
もし、この手順が難しい場合や回路基板が非常に小さくて操作が困難な場合は、USBケーブルの途中にタイマー付きの電源タップやリセット機能を持つアダプタを利用するのも一つの方法です。
タイマー付きの電源タップやリセット機能を持つアダプタを使う方法は、卓上ファンが停止状態にリセットされてしまうはずなので使えません。
了解しました。それでは、回路の改造によってタイマー機能を無効にする方法を具体的に進めてみましょう。
詳細な改造手順
- 準備するもの:
- 精密ドライバーセット
- ルーペまたは拡大鏡
- はんだごてとはんだ(必要に応じて)
- 細いカッターナイフまたは精密なカッティングツール
- マルチメーター(配線の追跡や確認に使用)
- ファンの分解:
- ファンを慎重に分解して、回路基板を露出させます。通常、底部や背面のネジを外すことで分解できます。
- タイマーICの特定:
- 回路基板上のICを確認し、タイマーICを特定します。ICには型番が印刷されているので、その型番をインターネットで検索し、データシートを見つけます。
- 一般的なタイマーICの例としては、555タイマーICがあります。型番がNE555やLM555などであればタイマーICである可能性が高いです。
- 出力ピンの特定:
- データシートを参照して、タイマーICの出力ピンを特定します。555タイマーICの場合、3ピンが出力ピンです。
- 配線パターンの追跡:
- 出力ピンからの配線パターンを基板上で追跡します。この配線がファンの制御部分に接続されていることを確認します。
- 配線のカット:
- カッターナイフや精密なカッティングツールを使用して、出力ピンからの配線パターンを基板上で慎重にカットします。これにより、タイマーICの出力信号がファンの制御部分に届かなくなります。
- 動作確認:
- 配線をカットした後、ファンを再度組み立てて動作確認を行います。ファンが正常に動作し、タイマー機能が無効になっていることを確認します。
追加の注意点
- 慎重に操作:基板上の配線は非常に細かいため、誤って他の配線をカットしないように注意してください。
- 静電気対策:静電気によるダメージを防ぐために、静電気防止手袋を着用するか、静電気防止マットを使用することをおすすめします。
- 配線の再確認:カット後にマルチメーターを使用して、正しく配線が切断されていることを確認します。
この方法でタイマー機能を無効にすることができると思いますが、何か不明点があればさらにお手伝いしますので、気軽に質問してください。